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柑橘類の中晩柑(ちゅうばんかん)って何?

中晩柑の不知火 身体を整えよう

冬が旬の柑橘類も、『温州ミカン』から『伊予柑』、『ポンカン』、『デコポン』、『甘夏』など、年明けから5月ぐらいまで出荷される中晩柑(ちゅうばんかん)に移ってきました。

「中晩柑(ちゅうばんかん)」とは?

温州みかんの時期とバトンタッチするように、年明けから5月にかけて登場する柑橘類の総称を「中晩柑(ちゅうばんかん)」といいます。
見た目も時期も由来も様々で、その種類は数えきれないほど…。
従来からある品種として、甘夏や伊予柑、八朔などが有名ですが、最近では消費者のニーズに合わせて「清見」「せとか」「不知火」をはじめ、バラエティー豊かなたくさんの品種が開発され続けています。
いまでは、いろいろな種類の中晩柑が生産されています。
愛媛県産の「甘平」や「紅まどんな」など、オリジナル名を冠した品種も多く、その産地ならではのブランド品種は贈答用としても人気を馳せています。
旬が移ろう春先のスーパーや八百屋さんでは、見たことのない品種に出会うこともきっとあるはずです。個性豊かな顔ぶれの中晩柑から、ぜひお気に入りの柑橘を見つけてみてください。

中晩柑の5大品種

皆さんがよくご存じの5種類の中晩柑を紹介します。

はっさく
あっさりした味でほろ苦さがおいしい。。

デコポン(不知火(しらぬい))
中の皮(じょうのう膜)ごと食べられ、たいへん甘くて種もなく食べやすいため、人気上昇中。

三宝柑(さんぼうかん)
さわやかな味。果皮がしっかりしているため、お菓子や茶碗蒸しのうつわとしても利用されます。

清見(きよみ)
デコポンなどの親。ジューシーでおいしい。

春峰(しゅんぽう)
さっぱりとした風味・食味。

中晩柑は形もおいしさもさまざまです。いろいろ食べてみて、お好みのものを探してみてください。

中晩柑には栄養がいっぱい

ビタミンC
清見や不知火などの大きさの中晩柑を1つ食べると、成人1日に必要とされるビタミンCをほぼ摂取することができます。お肌を美しくしたり、免疫力を高める効果が期待できます。

リモノイド
カンキツに含まれる苦味成分。食べる部分に比較的多く含まれています。発がん抑制作用が期待できるとされています。

クマリン類
特にカンキツに多く含まれている成分。炎症を抑える作用が期待できるとされています。

物知りコラム
船乗りを救ったのはカンキツ
大航海時代、現在のイギリスの軍艦ソールズベリー号で壊血病が発生し、多くの船員が亡くなりました。同乗していたジェームス・リンド医師は、病気の原因が食事内容にあるのではと考え、12人に協力してもらい、2人ずつ6種類の献立を2週間食べてもらう実験を行いました。するとオレンジとレモンを食べていた人が、1週間後に壊血病の症状が回復しました。このことから、(※)壊血病予防にカンキツが最も効果的であることがわかりました。

※壊血病を治したのは、カンキツに含まれるビタミンC。ビタミンCは生活習慣病の予防に効果があるという研究もすすめられています。現代の私たちも、ビタミンCたっぷりのカンキツを食べて健康な暮らしをおくりましょう

よく見かける、その他の中晩柑の種類

「今ちょうど出盛りで、よく見かけるのが『いよかん』です。『いよかん』は爽やかな香りとジューシーな味わいで人気があります。皮は厚めでも柔らかく、簡単にむくことができます。少し房の袋が厚めですので、袋はむいてください。

最近人気なのが『清見』です。じっくり時間をかけて実るため、果肉にあふれるほどの果汁が蓄えられるのが特長です。皮は薄くてむきやすいのですが、果汁たっぷりの果肉が柔らかいため、やさしくむいてください。袋も薄くそのまま食べられます。

オレンジの色が濃く人目を引くのが『アンコール』です。個性的な香りと味わいが特長です。皮も袋も薄く、むいたらすぐ食べられますが、中の種は『温州ミカン』、『いよかん』、『清見』などに比べると多くなります。

『八朔』は爽やかな味わいとほのかな苦みが絶妙で、根強い人気があります。皮は固いので、ナイフなどで切れ目を入れてむきます。また袋も厚めなので、むいて食べてください。

『はるか』『はるみ』は名前は似ていても、見た目や特徴は異なります。
『はるか』は黄色い皮で固いので、ナイフなどで切れ目を入れてむきます。また袋も厚いためむいて食べます。しかし味はまろやかな甘みがあり、見た目と味のギャップがあります。
一方、『はるみ』はオレンジ色が鮮やかな皮で柔らかく、手で簡単にむけ、袋も薄くそのまま食べられます。果肉のはじけるプチプチ感が特長です」

品種改良で味も食べやすさも追求

中晩柑というとむきやすい『温州ミカン』と違い、皮が厚めで食べにくいのでは? と思う方も少なくないかもしれませんが、実際どうなのでしょうか。
柑橘類の特長は、皮が薄くてむきやすく袋ごと食べられること、加えて種も少ないということだと思います。
「昔の中晩柑の代表である『甘夏』などは皮も袋も厚く、皮はナイフなどで切れ目を入れてからでないとむけず、袋も口に残って食べにくいものでした。
しかし、中晩柑も品種改良によって皮が簡単にむけて袋も薄めになり食べやすく、しかも酸味を抑えて甘みが強く香りが高い品種がたくさん出回るようになりました。

中晩柑の食べやすさを、皮のむき具合、袋、種の多さで比較してみました

品種皮のむきやすさ袋※
甘夏★☆☆厚めあり
アンコール★★★薄めあり
いよかん★★★厚めほぼなし
清見★★☆やや薄めほぼなし
不知火(デコポン)★★★やや薄めほぼなし
せとか★★★薄めほぼなし
たまみ★★★やや薄めあり
ネーブル★☆☆薄めほぼなし
八朔(はっさく)★☆☆厚めあり
はるか★☆☆厚めあり
はるみ★★★薄めあり
文旦★☆☆厚めあり
ポンカン★★★薄めあり
★★★=カンタン ★★☆=カンタンだが果肉が柔らかいので注意 ★☆☆=むきにくいのでナイフなどを使う
※厚め=袋をむいて食べる やや薄め=袋ごと食べられる 薄め=袋がほぼ気にならない
愛媛県庁農林水産部農産園芸課「かんきつ類情報シート」を基に作成
八朔

中晩柑は品種によって5月頃まで楽しめます。ビタミンCが豊富で味や形もバラエティに富んだ中晩柑。たっぷりといただいて、春に向けて体調を整えましょう。

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