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濃厚な甘みとさわやかな味わいが特徴のメロンは、6月が旬!

カットしたメロン ご褒美フルーツ

現在メロンは、多くの品種が栽培されています。5月ごろから旬を迎え、特に6月が最盛期です。

メロンの歴史

日本では、現在のような温室メロンが生産され始めたのは大正時代になってからですが、少なくとも弥生時代にはすでにメロンの仲間「マクワウリ」が栽培されていたようです。それを裏付ける証拠として、日本各地の遺跡から土器などと一緒にマクワウリの種が見つかっています。
一方、ヨーロッパでのメロンの歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャにおいてメロンの仲間が栽培されていたことが分かっています。しかし、メロンは暖かい地方でしか栽培できなかったため、ヨーロッパ地域で栽培が行われるようになったのは14~16世紀以降といわれています。

メロンの主な産地

日本の各地ではさまざまな種類のメロンが栽培されています。
日本における主なメロンの産地は、茨城県・熊本県・北海道・山形県・青森県などが続きます。特に茨城県は生産量1位を誇るメロンの大産地です。

メロンの主な特徴

みずみずしい果肉と芳醇な香りが特徴のメロンは、
果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」の3種類に分けられます。
赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られ、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名です。白肉にはホームランメロンなどがあります。
また、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。
ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、そのときに果皮がひび割れてしまい、このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになります。ネットの模様が均等であるほど良品とされていて一般的には、商品価値が高くなります。
さらにメロンの栽培法にはガラス温室、ビニールハウス、トンネル栽培、露地栽培があります。
国内では多くの品種がハウス栽培とトンネル栽培で作られていますがガラス温室では、アールスメロン(マスクメロン)など高級メロンが栽培されています。

メロンの種類

代表的なもので15種類あります。

●マスクメロン(アールス)

高級メロンの代名詞でもあるマスクメロン。「マスク」は品種名ではなく、麝香(じゃこう)の香りがする「musk」からきています。「アールスフェボリット」など香りのよいアールス系メロンを総称してマスクメロンといいます。静岡県では独自に改良した高品質なものを「クラウンメロン」としています。

●夕張メロン

正式な品種名は「夕張キング」といいます。親は「アールス・フェボリット」と「スパイシー・カンタロープ」で1961年(昭和36年)に命名。「夕張メロン」という名前は夕張市農業協同組合の登録商標で、この農協が定めた規格基準をクリアしたものだけに付けられたメロンになります。果肉はオレンジ色で甘味が強く、果汁も豊富ですが、日持ちはあまりよくありません。

●アンデスメロン

大きさは少し小ぶりで果皮に細かい網が入っています。果肉は緑色で少しかたく、味と香りはマスクメロンに似ています。価格がお手頃なことから人気が高く、ハウス栽培の主要品種です。名前のアンデスは、アンデス山脈とは関係なく発売当初(1977年)の「安心ですメロン」という名前の候補が由来で、2015年には赤肉の「赤いアンデス」も登場しました。

●クインシーメロン

果肉がきれいなオレンジ色のネット系赤肉メロンです。なめらかな口当たりと深みのある甘さが特徴で、ジューシーで甘い香りがします。平成に入ってから普及してきました。

●アムスメロン

少し楕円形で果皮は濃い緑色をしています。網目が荒く溝のような縦じまがあるのが特徴で、果肉は淡緑色で甘味があり果汁も豊富です。1974年(昭和49年)に発表されました。

●タカミメロン(貴味メロン)

網目が細かくネットの盛り上がりが浅いのが特徴です。果肉は緑色で糖度が15度前後と高くさわやかな甘味があります。果肉が少しかためなので日持ちがよいのも魅力で1990年(平成2年)に発表されました。

●オトメメロン

2000年(平成12年)に登場した青肉メロン。果皮のネットが緻密で、果肉は薄い黄緑色をしています。果肉はみずみずしく糖度も高めです。さわやかな香りと甘味が味わえます。

●ルピアレッド

赤肉種で果皮のネットが細かく、おもに北海道で栽培されているメロンです。果汁が豊富でまろやかな甘さがありますが果肉がしっかりしているので日持ちも良好です。北海道のブランドメロンである「らいでんメロン」や「富良野メロン」と同じように、ルピアレッドもその1つです。

●プリンスメロン

プリンスメロンは西洋種のメロン「シャランテ」とマクワウリの一種「ニューメロン」を交配して育成した品種になります。果肉は黄緑色~淡いオレンジ色で甘味が強く、果皮がツルっとしていてサイズはやや小ぶりです。1962年(昭和37年)に発表されました。以前はメロン市場のシェア1位でしたが1970年代以降にさまざまな品種が登場したことで生産量は減少しています。しかし、今でも人気のあるメロンです。

●ホームランメロン

ホームランメロンは皮が乳白色でツルツルとしたノーネットメロン。白肉の「ハニーデュー」と緑肉の「ハニーデュー」を掛け合わせて誕生したものです。果肉も白く、口当たりはなめらかで上品な甘味があります。おもに熊本県・茨城県などで栽培されています。「ホームランスターメロン」と表記されることもあります。

●ハニーデューメロン

輸入メロンの大半を占めているのがこの品種になります。ほとんどはメキシコ産とアメリカ産です。果皮が白くて、果肉は淡緑色のものと薄いオレンジ色のものがあります。まろやかな甘味で果汁が多いですが、果肉はややかたくて香りは少なめです。「ハネデューメロン」や「ハネジューメロン」などと呼ばれています。

●キンショーメロン

キンショーメロン(キンショウメロン)は「スペイン系メロン」と黄色い「マクワウリ」から誕生したメロン。やや縦長の楕円形で、皮は濃い黄色をしていて網目がなく、果肉が白いのが特徴になります。肉質は少しかためで歯ごたえがあり、さっぱりとした甘さです。

●レノン

果肉が濃いオレンジ色で、果皮に細かい網目のあるネットメロンです。2005年(平成17年)に登場した品種で果汁が豊富で甘味が強く、種の部分が少なくて果皮が薄いため可食部分が多いのが特徴になります。日持ちのよさも魅力のひとつです。

●キスミー

1995年(平成7年)に誕生した緑肉系のネットメロンです。「アールス系メロン」と「露地ネットメロン」から誕生した品種で、緑色の果皮に細かい網模様が入ってます。上品な甘さで香りがよく、なめらかな口当たりが特徴になります。

●肥後グリーン

果皮が濃い緑色のネットメロンで、名前の通り熊本県の特産メロンです。やや大玉で果肉は黄緑色で糖度は15度以上と甘く、熟すとやわらかくてみずみずしい食味が楽しめます。

おいしいメロンの選び方(見分け方)

①熟すと甘い香りがしてお尻に少し弾力
②ツル付きはツルがしなびたら完熟
③熟すと果皮が少し黄色みがかるものも
④均等の取れた丸い形で重量感がある
⑤ネットメロンは網目が細かく盛り上がっている

メロンの保存方法

①完熟前のかたいメロンは常温で追熟します
②高温多湿を避ける
③熟したものは冷蔵庫の野菜室へ
④完熟手前で冷蔵すると日持ちします
⑤カットメロンはラップで包んで冷蔵庫へ
⑥果肉を冷凍してスムージーなどに

メロンの栄養と効能

メロンに含まれるカリウムの量は果物の中でも特に多く、カリウムには水分バランスの調節をする働きもあり、利尿作用やむくみ解消にも効果的です。高血圧や動脈硬化などの予防効果も期待できます。
さらに赤肉メロンはβカロテンの含有量がとても多く、抗酸化作用により老化抑制やがん予防に期待できます。
また、豊富に含まれるβカロテンには風邪予防にも効果があるとされます。

メロンを使ったレシピ

簡単に作れる生ハムとメロンは大人気です。

メロンは初夏に旬を迎えるフルーツです。メロンの食べ比べなどメロンの持つ上品な味わいを楽しみましょう。

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