パイナップルは、たくさんの果実がまとまって大きな果実を形成しています。
この姿から、「あなたは完全です」「完全無欠」という花言葉が付けられました。
トロピカルフルーツとして人気のパイナップル。
スーパーやコンビニエンスストアでカットされたものも売られ、缶詰やジャムに加工されるなど、いろいろなシーンで目にする普段から馴染みのあるパイナップル。
ひと口大に切って冷凍すれば、シャーベットとしても楽しめます。
日本で販売されているものの多くが輸入品で、中でもフィリピン産が8割以上になります。
国内産はおもに沖縄産で5~8月に出回ります。現在は、台湾パイナップルが手頃に出回っていますね。
手軽に食べられることも魅力の一つですが、実は栄養が豊富で食べると体やお肌にうれしい効果や効能があることがわかっています。
以外と知らないパイナップルの栄養やカロリー等解説していきます。。
●パイナップルとはどんな果物?
パイナップルはブラジル原産とされ、大航海時代にコロンブスによって発見されました。
ヨーロッパに持ち帰られてアフリカやアジアの熱帯地方へ広まり、日本へは江戸末期に伝来しました。松かさ(パイン)のような形と、リンゴ(アップル)のような甘い風味が、名前の由来になったと言われています。
コスタリカ、ブラジル、フィリピンなどの暖かい地域で生産されており、日本では主に沖縄県で栽培されています。
パイナップル科アナナス属の果物で、豊富な栄養素が含まれています。
●パイナップルに含まれる主な栄養素
トロピカルな香りにさわやかな甘みと酸味、ジューシーな果肉が魅力のパイナップルには、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維、ブロメライン(たんぱく質分解酵素)、糖質、ミネラル(鉄・マグネシウム・カリウム)等ビタミン・ミネラル、食物繊維が豊富で、疲労回復やお通じの改善、美肌効果などのうれしい働きをもつ果物です。
たんぱく質分解酵素の性質も上手に利用して、いつもの食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
●パイナップルのカロリーはどれくらい?
100gあたり53kcal程度で、果物の中では平均的です。
5枚切りの食パン1枚(80g)のおよそ4分の1程度のカロリーで、比較的低カロリーであると言えるでしょう。とはいえ、とり過ぎには注意が必要です!
●パイナップルを食べて健康・美容対策!
- 疲労回復
ビタミンB1が糖質の代謝を助け新陳代謝を促すことで、疲労回復が期待できます。 - 便通の改善
豊富に含まれる不溶性食物繊維の働きで、便秘の予防や改善が期待できます(効果は人によります)。たんぱく質分解酵素ブロメラインが消化を助けてくれるので、肉料理などに積極的に取り入れてみるのもよいでしょう。 - お肌の調子を整える
パイナップルは美容に効果的なビタミンCを含むため、コラーゲンの合成を促してハリのある肌へ導いてくれます。またビタミンB1が新陳代謝を促すため、肌荒れを防ぎお肌の調子を整える効果も期待できます。
●パイナップルの選び方
パイナップルを選ぶ時には、パイナップルの色、香りをチェックしてみましょう。
パイナップルは収穫後に追熟しないため、熟したものを見分けることが大切になってきます。
品種にもよりますが、皮が黄色からオレンジ色に色づいて、下の部分から甘い香りがしているものが熟していて食べ頃です。手に取ったときにずっしりと重みのあるものを選びましょう。
●パイナップルの食べ頃
パイナップルは追熟しないため、販売されている状態が一番の食べ頃と言えます。
時間が経つと酸味は和らいできますが、糖度が上がるわけではありません。購入したらなるべく早めに食べるようにしてください。
<パイナップルの基本の切り方>
①パイナップルの上下を皮ごと切り落とす
②縦に半分にカットする
③さらに4分の1、8分の1にカットする
④カットしたパイナップルの実の中心にある芯を切り落とす
⑤皮と身の間に包丁を入れて身を切り離す
⑥食べやすい一口サイズに切り分ける
●パイナップルの保存方法
基本は購入したら早めに食べましょう。
ただし、保存する場合は、高温・直射日光は避け、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存します。
カットしたパイナップルは冷蔵庫で保存し、2~3日で食べきるのが基本です。
長期保存には、冷凍保存がおすすめです。食べやすい大きさに切って冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存します。
アイスのようにそのまま食べてもおいしいですし、すりおろしてドレッシングや肉料理の下ごしらえに使ったり、スムージーに使ったりすることもできます。