「リンゴは赤い」のが当たり前と思われてきましたが最近は、黄色いリンゴも店頭でよく見られるようになりました。
ご存じ「王林」や「金星」のほか、「きおう」、「トキ」、「シナノゴールド」、「星の金貨」、「ぐんま名月」などの新品種も数多く出回り、味のバリエーションも豊富になりました。
さらに県内で栽培される黄色りんごの占める割合も増加の傾向にあり、平成24年産りんご総栽培面積のうち約17%が黄色りんごとなってきました。
黄色りんごは、酸味が少なく、甘くてジューシーです。
黄色リンゴの収穫がレベルアップ
黄色品種は葉摘みなどの着色管理に手間がかからないため、農家の高齢化や労力不足が進むなか、黄色品種を導入する農家も増えてきています。
ただ、収穫適期の判断が難しく熟期が揃いにくいため、選んで収穫するすぐりもぎが必要となります。熟度調査を行ったり、カラーチャートやハンドチャートを活用したり、工夫をしながら適期収穫を徹底するようになりました。おかげで収穫にバラつきがなくなりレベルアップしました。
主な黄色リンゴの種類
きおう
●早生種 8月末~9月上旬収穫
●光沢があり、果肉は硬めで果汁が多く、甘酸適和です。
トキ
●中生種 10月上旬収穫
●果汁が多く、甘酸適和で、香り・食味がいいです。
シナノゴールド
●晩生種 10月下旬収穫
●香りがあり多汁で、高い糖度と十分な酸味があります。
星の金貨
※「星の金貨」は青森県の登録商標。
●晩生種 10月下旬収穫
●糖度は15~16%程度、酸度は0.3%程度で、ふじより甘く、食感が良く、皮が薄いため丸かじりがオススメです。
王林
●晩生種 11月上旬収穫
●果肉はやや硬めでち密、多汁で、少しの酸味と甘味があります。独特の芳香があり、黄緑色です。
ぐんま名月
●晩生種 11月上旬収穫
●多汁で酸味が少なく甘味が強く、密が入ることが多いです。陽光面は橙紅色になります。
金星
●晩生種 11月上旬収穫
●果肉は硬く、多汁で、甘味が強く味が濃厚です。無袋は緑黄色、有袋はきれいな黄色ですが、表面の点々模様がやや粗いです。
黄色いリンゴのバリエーション
食べ比べてお好みの味の黄色リンゴを探してみよう。
図参考:あおもり産品情報サイトより抜粋
リンゴの効用
「一日一個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざがあるように、リンゴには高血圧など生活習慣病の予防が期待できると言われている「食物繊維」や「カリウム」が多く含まれています。
●カリウム
ナトリウム(塩分)を体外に排出し、血圧の上昇を防ぐ
●リンゴ酸
貧血の予防に効果が期待できる
●ビタミンC
体の酸化を防ぎ、鉄分の吸収を高める
●食物繊維
食後のコレステロールの吸収や、血糖値の急激な上昇を抑える作用がある
リンゴの食べ方
①リンゴを皮ごと食べる
皮には多くの栄養成分が含まれているため、そのまま食べることをおすすめします。
手間いらずで、余すことなく栄養を摂ることができるのは、うれしいですよね。クシ切りや輪切りにして食べましょう!ヨーグルトやはちみつをかけても良いですね。
②リンゴを焼いて食べる
リンゴは焼くことによって、食感が柔らかくなり、甘みが増すことで食べやすくなります。
また、腸内環境を整え便通改善に役立つペクチンなどの栄養成分も増加するのでおすすめです。ひと手間かけるアップルパイは人気です。
③リンゴを冷凍して食べる
リンゴのシャキシャキ食感は失われてしまいますが、半解凍状態でシャーベット風にしたり、スムージーにしたり、いつもと違った食べ方を試したい人には、冷凍して食べるのもおすすめです。
リンゴのプチ豆知識
◆切ったリンゴの色の変色
リンゴを切ってから時間がたつと、「茶色に変色した」という経験があると思います。
その原因の正体は、「リンゴに含まれるポリフェノールの酸化」です。空気と酸化酵素が反応して起こる変色です。変色が気になる方は、塩水やハチミツ水につけてみてください。
◆食べ過ぎに注意
リンゴの食べ過ぎは体によくありませんの注意してください。リンゴには多くの栄養成分が含まれていますので、毎日たくさんのリンゴを食べると、食物繊維の摂りすぎで胃に負担がかかります。胃痛を起こす可能性がありますので、1日1個など適量を食べるようにしてください。
黄色は幸福を呼ぶ色でもあります。黄色いリンゴを食べるといいことがありそうですよね。黄色いリンゴは、甘くて美味しいので皆さんも黄色いリンゴを食べて、幸福になりましょう。