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生柿と干し柿は、どう違うの?

生柿と干し柿 ダイアリー

柿と干し柿の主な違いは、「柿は生で食べる果物」であるのに対し、「干し柿は渋柿を乾燥させた保存食」であることです。干し柿は、水分が抜けることで渋みがなくなり、甘みが凝縮される点が特徴です。見た目や味わい、食感、栄養まで、それぞれに個性があり、同じ“柿”でも全く異なる魅力を楽しめます。秋の味覚として親しまれる柿と、冬の風物詩である干し柿。その違いを知れば、より深くその美味しさを味わうことができるでしょう。

生柿と干し柿は、同じ柿の実から生まれるものの、その味わいも栄養もまったく異なります。秋に旬を迎える生柿は、みずみずしい食感と爽やかな甘さが特徴。一方で、冬の風物詩でもある干し柿は、太陽と風によって水分が抜け、甘みがぎゅっと凝縮された濃厚な味わいを楽しめます。ここでは、そんな二つの柿の違いを詳しく見ていきましょう。

収穫前の柿
干し柿3

生柿として食べられるのは、甘柿が中心です。代表的な品種には「富有柿」や「次郎柿」などがあり、皮をむくだけで手軽に楽しめます。
一方、干し柿に使われるのは主に渋柿です。渋柿はそのままでは渋みが強く食べられませんが、乾燥させることでタンニンが変化し、まろやかな甘みに変わります。

カットした生柿
干し柿2

生柿は、みずみずしくシャリッとした食感と上品な甘さが魅力。ビタミンCが豊富で、美容や健康にも嬉しい果物です。
干し柿は、水分が抜けることで甘みがギュッと凝縮され、自然な糖のやさしい甘さを味わえます。冬になると粉砂糖のような白い糖分が表面に浮き出し、見た目にも季節を感じさせます。

カットした生柿
干し柿4

生柿は、そのまま食べます。
干し柿は、収穫した渋柿の皮をむき、風通しのよい場所で数週間〜1か月ほどかけて自然乾燥させて作ります。乾燥の途中で柿を揉むことで、より柔らかく上品な食感に仕上がります。手間がかかる分、古くから日本の冬の保存食として大切にされてきました。

干し柿1

生柿はビタミンCが豊富で、風邪予防や美肌効果に役立ちます。ただし、干し柿にすると乾燥によってビタミンCは減少しますが、その分、食物繊維・カリウム・鉄分などのミネラルが増加し、エネルギー源として優れています。つまり、生柿は「美容や健康維持」、干し柿は「栄養補給や疲労回復」に向いていると言えるでしょう。

カットした生柿
干し柿5

生柿は、果汁をたっぷり含んだみずみずしさと歯ごたえが特徴です。
対して干し柿は、もっちりとした食感とやさしい口溶けが魅力。時間をかけて乾燥させた分、口の中でじんわり広がる深い甘みが楽しめます。

生柿

美味しい生柿を選ぶコツは、色つやと張りに注目すること。ヘタの部分が緑色でしっかりしており、果皮に傷や黒ずみがないものを選びましょう。柔らかすぎると熟しすぎている場合があるので、手に持ったときにほどよい弾力があるものがおすすめです。

一方、干し柿は見た目が白っぽく、うっすらと糖が吹いているものが甘くて美味しい証拠です。表面がしっとりしているものは、乾燥が不十分な場合もあるため、全体が均一に乾いているものを選ぶとよいでしょう。

渋柿
皮をむいた渋柿

生柿は、冷蔵庫の野菜室でヘタを下にして保存します。乾燥を防ぐために1個ずつポリ袋に入れるのがポイントです。完熟して柔らかくなった柿は、冷凍庫で凍らせるとシャーベットのように楽しむこともできます。

干し柿は、直射日光や湿気を避け、風通しの良い場所で保存します。長期間保存したい場合は冷凍が最適で、自然解凍すれば柔らかい食感が戻ります。冷凍庫に入れておけば数か月間は美味しさをキープできるので、季節を越えて味わうこともできます。

生柿はそのまま食べるのが一番手軽で美味しいですが、サラダやチーズと合わせると一気に華やかな一皿に変わります。ヨーグルトにトッピングすれば、朝食にもぴったりです。

干し柿は、お茶菓子として楽しむほか、バターやクリームチーズと合わせると、まるで和風デザートのような濃厚な味わいに。細かく刻んでパンケーキやパウンドケーキに混ぜると、自然な甘みが引き立ちます。焼酎や日本酒との相性も良く、大人の味わいとしても人気です。

柿のなます
柿を使ったオードブル
柿を使ったオードブル

干し柿作りは手間がかかるイメージがありますが、基本的な工程を守れば家庭でも意外と簡単に作ることができます。まず、渋柿を選び、皮をむいて軸に紐をかけ、風通しの良い場所に吊るします。晴れた日が続く時期に行うのがポイントで、夜露を避けながら10日〜3週間ほど干すと、次第に水分が抜けて甘みが増していきます。
干し柿に使われるのは、主に「平核無柿(ひらたねなしがき)」や「堂上蜂屋柿(どうじょうはちやがき)」といった渋柿。これらの柿は渋みが強いため、生では食べられませんが、干すことで渋みが抜け、自然の甘さを存分に楽しめるようになります。日本の気候風土に合った伝統的な知恵が詰まった食文化のひとつです。

手作り干し柿

生柿と干し柿は、同じ果物でありながら全く異なる魅力を持っています。生柿はみずみずしい甘さと爽やかな風味、干し柿は時間をかけて熟成された濃厚な味わいが特徴です。季節の移ろいとともに、両方の美味しさを楽しむことで、より深く柿の魅力を感じることができます。
果実園では、旬のフルーツを一番美味しい形で楽しんでいただけるよう、食べ方や保存のコツも発信しています。秋冬の味覚として、ぜひ生柿と干し柿の“違い”を味わってみてください。

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